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多様性なるもの その2 [日記]

 またテレビの話で恐縮です。昨夜10時からのNHKクローズアップ現代『生きづらさを乗り越えて』の冒頭での話です。
 ゲストの池上彰氏が切り出します。「相模原の事件が、もし、アメリカで起きていたら・・・・」と。正直「銃が使われた」可能性かなと思った。ところが違った。「大統領が現地に赴き、二度とこのようなことが起きないよう訴えるだろう。」と言うのだ。
 昨日、日本の総理は、国会演説の中で、一部の人間を取り上げて称賛した。それに追随した与党議員の多くが起立して共に拍手を送るということが起きている。
 相模原の事件には、障がい者に対する差別意識が根底にある。この差別に対して、諸外国には元首まで登場して反応する。なのに、我が国はニュースレベルでしかない。正しいかわからないが、池上氏の言葉を理解するのにやや時間を要した。
 みんなが同じ方向を向いて進めば、誰かが一番になり、誰かがビリになる。ところが、みんなが同じ目的を持ちながらも、多方向の動きが許容されるならば、各個人は他との比較において客観視できる。そこに、自信も生まれれば、自ら修正の必要性も感じ取ることができる。
 均質はもろいものだと思っている。いじめはこうした構造の中で生まれる。同じ構造をもつ我が国の社会が、障がい者への偏見を生み、相模原事件は起きた。多様性を失った社会は、過ちを繰り返すかもしれない。
 国会で起立し拍手した方々、わたしはあなたたちを「individual」な人間とは思えない。
 我々は、多様性で人や地域がもっと変われることを自覚すべきである。

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縮小ニッポンの衝撃 [日記]

 昨晩9時からのNHKスペシャル『縮小ニッポンの衝撃』をご覧になりましたか。
 このまま日本の人口が減少していけば、地方では公的サービスを支えきれなくなるという辛辣でさほど遠くない未来の話でした。
 炭鉱閉鎖で破綻した夕張市では、若い市長が20万程度の薄給で働き、税金の効率的な使い方を模索していました。具体的には老朽化した公営団地に散住している人々を集約し、空いた建物は解体していくという荒療治でした。年寄りが引っ越してまもなく死亡したという町内会長のクレームに絶句する市担当者の姿に苦悩が見て取れました。もう理屈ではない話が現実味を帯びてきています。
 豊島区では、オリンピックに伴う建設ラッシュに若者の転入者が増えているものの、年収200万円以下タコ部屋暮らしの日給8千円という層が拡大しているようです。これでは当然結婚子どもも望めず、将来的には逆に区の社会保障を食いつぶす存在になるのです。今だけで精一杯はこれからに不安があるのです。
 島根県の山村では、僻地の公益サービスが限界に達していました。行政側は、コスト面から限界集落を放棄してもらいたいが、お年寄りが理屈をこねて抵抗します。保育園の耐震化など未来への投資に関わる予算まで減らした上での、苦肉の策が国の補助金のバラマキ。小型バスの運行を地域に任せ、水道メーターの検診までさせて、わずかばかりの涙金を渡す。公民館で市長が晴れがましく委託完了の挨拶する中、出された祝いの折詰とビールで上機嫌にされているお年寄りの姿が嘆かわしくも寂しいものでした。
 ここには、デフレ対策も、株価の話も、金利の話もありません。終わりの話が現実として出始めているのです。

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けさのぶ君 [日記]

 先日、今朝信(けさのぶ)君に電話をさせてもらった。多分初めてだ。
 彼は同級生である。小中学校と一緒で、一,二度自宅に遊びに行ったことがある。ずうっと50年近くもご無沙汰で、数年前、彼が自宅で蕎麦処『あさ沼』をやっていることを知った。あの時は、偶然女房と入った店が今朝信君のところで、顔を合わせたときは互いに驚きの歓声をあげたものだ。
 蕎麦はもちろん美味しかったし、傍に添えられた農家の手料理が絶品だったことを覚えている。以来、数年が経過しての電話であった。
 彼は、すぐに「わたし」に気づいてくれた。うれしいものである。わたしは、退職校長会の研修会が新庄で開かれることを話し、仲間との昼食をお願いした。もちろん快く引き受けてくれた。どうやら新店舗を構えたらしく、満65歳、ますます元気である。
 10月1日、彼に会うのが待ち遠しい。その日はわたしの誕生日でもある。

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多様性なるもの [日記]

 年を取れば、我が出てくる。それは長所だけとは限らない。他人にとっていやな面が出てくるケースの方が多いのかもしれない。それでも寛容な空気の中で、横道に逸れながらも和気あいあいと話し合いが続く。退職校長会の会議がそれである。この頃、しみじみとこの多様性を包み込む空気に「大人」を感じている。
 今、中教審でコミュニティスクールを努力義務にしようする動きがあるらしい。十年ほど前は「学校にもの申す」運営協議会が最近は「学校と共に~」の組織に変貌しつつあるという。それはよい。しかしである。町内会の旧い縦構造がそのまま運営協議会に持ち込まれては困る。多様性という点においてである。彼らは「下す」とか「統率する」ことを特技とするからである。
 かと言って、フツウの人ばかりでも困る。ご近所の争いが学校に持ち込まれる事態が生じないとも限らない。
 多様性というのは、何かを組織するとき、とても大切なことだと考えている。大げさなことを言うが、馬鹿なことを言う人がいてもいい。ものごとを難しく考えて難解なことばかり言う人がいてもいい。だって、それが世の中なのではないかと思うのだ。そうした多様性に目くじらを立てずに、賞味することのできる社会性が必要なのだ。
 この社会に外れ者や除け者をつくらないこと。学校で先生方同士で意外とやっているんじゃない?
 わたしは、毎朝パラリンピックを見ていて、そんなことを思っている。
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一週間 [日記]

 今、暇を見てはマレーシアの旅行記を書いています。今月中の完成をめざしています。しかし、夜仕事になるので大変です。記録をチェックしたり写真を選んだり、とても時間がかかるのです。最近は肩のあたりに疲れがきてパンパンです。
 それが終わると読書です。『白痴』に挑んでいます。難解さは『罪と罰』以上とみています。残すところあと400ページを切りました。でもまだまだです。2ページも読めない夜もあるからです。
 朝は大抵5時過ぎには起きます。もう30年以上続いているジョギングに出ます。最近は少しでも気が乗らないときはサボることにしています。この我儘さと自由が年寄りの美徳というものなのです。
 なんだかんだと月曜日の夜は、コールマイゼンで歌います。火曜日から金曜日までは相変わらずの勤め人です。土日は、遊ぶことと孫たちに会うことを第一義としています。
 これがわたしの1週間です。チュルチュルリラチュララ チュルチュルリラチュッラッラー・・・。

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せめて何を為すか? [教育]

 怖いのは、「しょうがないや」と現実を無意識のうちに肯定してしまっていることだと思う。
 口から出まかせの人気取りが多くなって、必ずと言っておきながら平気で何もしない。こんなことが繰り返されると、人は幻滅を感じ、厭世的なあきらめが生まれる。もはや大したことはできない世の中であると感じている人は少なくはないだろう。この大したことはできないという感覚の中に、本当は「せめて・・・」というものが見えてくるのではないだろうか。行革も財政改革、租税改革も「せめて何なのか」が問われていいのかもしれない。
 学校は、不登校で病み、いじめで悩み、不祥事で縮み上がっているように見える。そこに、道徳が教科化され、小学校では外国語活動が英語科へとランクアップされていくらしい。そんなに大したことに手を出してどうするのだろう。今の学校の状態は、そんなもの受け入れたとしても聞くほどに消化し切れるものとは思えない。
 せめて何をしなければならないのかが問われていない。それは、受け継がれてきた伝統と今ある現実から各校が考えるべきもので、一番大切にしていかなければならないことだ。
 いろんなことが打ち寄せてきて「大変だぁ~」で終わらせてはならないし、外圧だけで辟易してもらっては困る。脚下照顧、そこに「せめて~」があるはずだ。

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稲穂の匂い [日記]

 小さい時から母の実家で農作業に慣れ親しんできたわたしは、稲穂の匂いが好きだ。それは新庄盆地の田んぼで嗅いできた匂いなのだ。そこは、遠く西山が見渡せて、陸羽西線を走る蒸気機関車が煙をたなびかせて、麓を右から左へと進んでいくのだった。
 賑わっていた街はシャッターが降り、通りにはポツンポツンと人がいるだけ。そう言えば、どこを回っても休耕田が増え、山里を雑草が支配し始めている。森林には足も踏み込めないほど下草が繁茂し、樹木には幾多の蔓が絡んでいる。
 この国は、もう豊かな国としては甦ることができないのかもしれない。地方に住んでいるとそう思う。政治家たちは永田町で、官僚たちは霞が関に居て、株価といったゲームみたいなものから再生を考えているように思える。東京に居たら、何でもわかるという思い違いをしているのが頭の良い人たちの習性なのだろう。
 地方も芳しくない。国に頼りっぱなしで策のない自治体、やりっぱなしで評価の甘い行政、そこに無関心と諦めかけている市民が揃ったとき、地方は本当に滅びてしまうのかもしれない。
 本屋では、「田中角栄もの」が並ぶ。ふと再生は地方からという思いにとらわれる。稲穂の匂いが懐かしい。地方から日本を真剣に変えていかなければならないのではないだろうか。

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