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温海にて [日記]

 休日、雪の中を温海温泉まで車を走らせた。月に一回くらいは温泉もいいだろうということで、今の所なんとか実行できている。
 一に大きいホテルは避ける。自分はまったりとしたいのだ。二に部屋食に限る。酒ぐらいは自分で選び持っていく。三に風呂は一人で入るのが良い。波立つだけで体が揺れてくたびれる。等々の理由があって、これらは旅館チョイスの必須条件にしている。
 この度の旅館は6月以来の二度目。同じ部屋を用意してくれていた上に、肉のダメな妻のための食事も配慮してくれていた。この「小回り」のきくところがこうした旅館の魅力である。
 ところがである。この日スポ少の野球チームと同宿になった。部屋は離れているが、遠くで雷のように廊下を走る音が絶えなかった。そして風呂、戸を開けたかと思ったら、お湯が飛んできた。なんとお湯かけ合戦をやっているではないか。叱るわけもいかず、そそくさと風呂を出た。寝床についてまもなく、轟きが止んだ。消灯の指令が出たらしい。
 朝、親の顔が見たいとばかり朝食会場に向かった。するとどうだろう。孫と同じ世代の童子たちが行儀よく膝を折って食べているではないか。そばに父親たちが並び、ずうっと遅れて母親たちがやってきた。みんな化粧映えよろしく、みんなまったり顔である。なんだか憎めなくなってきて、笑顔になってしまっていた。
 わたしたちがチェックアウトした後も、部屋には明かりが灯り、笑い声が聞こえていた。
 小さい旅館は、それは小さな幸福感で満ちていた。

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偏向報道に思う [日記]

 昨日のブログに誤りがあったようです。
それは、中東の移民や難民が不満分子となり、ISなどの予備軍になっているみたいに書いてしまったことです。「朝日」に掲載された高橋源一郎氏の指摘によって、ハッとさせられました。わたしたちは、ある種の偏向報道によって、それを鵜呑みにしてしまっていることってないのだろうか。
 今は、パリとベイルート、この二カ所で起きたテロ、その報道のあり様を知り、失望感に包まれています。129人が死亡したパリの同時テロは世界中が哀悼の意を示しています。その中で、IS支配地域への爆撃が始まりました。ところが、その前日に起きたベイルートのそれには、世界中が哀悼の意を示すこともありませんでした。多くの犠牲は、多くの国際ニュースの一断片として扱われたのです。こんなことってあるのだろうかと問いつつ、それがあるのだと思っています。
 翻って考えてみれば、爆撃で報復する西側諸国のやっていることは、「攻撃と破壊」でしかないようにも見えます。これで終わるどころか、混迷が待っていることは、古くはベトナム、アフガン、そしてイラクでわかっていることです。爆撃を越えた向こうに「未来」を見据えた首脳たちの報道は皆目聞かれないことに疑問を感じています。
 日本は、過去に報道が戦争を翼賛した歴史を持っています。今年、政治が報道の自由を脅かすようなことがありました。そうした中で、決して正しいとは思えないような米国追従の判断が国会においてなされました。
 こんな姿勢だから、日本は信頼されていないのかもしれません。各国首脳が集まった写真に日本の総理が中心にいたのを見ませんし・・・。何故だか知りたくありませんか。新聞にはそういうことこそズケズケと書いてもらいたいですね。国民がそれをおもしろいと思うならば、どうも話すことが怪しいА君にも、少しは、慎みが期待できるのかもしれません。

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「不満分子」で世を読む [日記]

 今朝は久しぶりに冷え込みましたね。仕事場からは、竜山、雁戸山、山形神室山に冠雪が見えています。笹谷峠はまだのようですが、すぐ近くまで雪が来ているようです。
 昨晩は、ロシアのスホーイ爆撃機がトルコ上空で撃墜されたというニュースに驚きました。パリで大規模なテロがあってから、米仏が呼びかけていることもあり、シリアのISの支配地域への爆撃が行われています。それぞれの国が言わば思い思いのまま、それを実行しているのです。ところが、ISへの攻撃という点では一致しながらも、現サハド政権に対しては、相対する国もあり、その一つがロシアとトルコであるということがわかりました。それに、ロシア機の領土侵犯が重なったとのことのようです。
 「中東問題」は複雑すぎて本当にわかりませんね。それに、近年は、ヨーロッパに流れ込んだ中東の移民や難民が、生活苦などから社会への不満分子と化し、ISなどに職業軍人として流れ込んでいるとも聞いています。問題の根が、もはや中東のみならず、ヨーロッパ経済にもつながっていることを感じています。同士討ちのようであり、もはや、何が正義で何が悪なのか、考えるほどわからなくなります。
 同じ頃、国内では靖国神社での爆発事件が起きました。常識では考えられない理由なき反抗(犯行)だと思います。これが最近多いですね。殺してみたかったから殺したとか、殺しをゲーム感覚での事件などに、日本でも社会に対する不満分子が膨張しているのではないかと危惧しています。
 今年一年、五郎丸さんのキックはゴールに向かって飛んだのですが、社会の舵取りという意味では、間違った方向に歩み出してしまった年になってしまいました。

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定期演奏会終わる [日記]

 11月22日(日)、コールマイゼンに入会して2回目の定期演奏会が終わった。歌うことは、あまり変化のない日々の中で、心の充足を感じる一時である。こうして在ることのうれしさ、仲間に入れてもらっていることの有難さでいっぱいである。
 ふり返れば、入会するに1年余りも迷っている。父の容態が芳しくなかったこともある。自分自身の能力に適っているかという不安もあった。でも、何よりも迷っていたのは、38年間、任せっきりだった妻に対する言いようのない後ろめたさであった。
 でも踏み切った。だからこの時間を大切にしている。我が身の充足無くして、どこに他者に対する思いなど絞れ出せようか。人を思うエネルギーは、所詮自己の余裕の産物であることをわたしは知っているのだ。
 音楽を追求しているわけでもない。ただ愉しんでいる。愉しむためにはある程度の努力を惜しまない。そのわずかな努力が終わった時、安堵と充足をもたらす。これから、何年これが続くかはわからない。願わくは、体が続く限り歌っていたいと思う。

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ツァラトゥストラ [日記]

 「ツアラストラって日本語的にはどう発音するの?」服部先生がナレーターにたずねた。博学のHさんは「ゾロアスターなのだから、ツアラストラだよ」などと言っている。その時、声楽を長年やってきたNさんは「ツアではなくツァかな」と言った。
 ど素人のわたしは、そんな高尚な話には付いていけず、疑問を疑問のまま抱え込んで帰宅した。そして調べてみた。
 やはりHさんが言っていたようなことが書いてあった。R・シュトラウスがドイツの哲学者ニーチェを称えて作ったのが「ツァラストラはこう語った」であることもわかった。そして更に、映画『2001年宇宙の旅』で有名になった曲がまさにこれであることがわかり、一気に、あの新しい時代の力強い黎明を思わせる旋律が頭を巡った。
 茂吉が母を失った時、生誕100周年を迎えた芳賀秀次郎氏は「あなたは傷ついたツアラストラであった」と『北国の秋の物語』に記している。
 コールマイゼン定期演奏会を3日後に控えたリハーサルでのことであった。日々学ぶことばかり多かりし。人生また愉し。

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霜月に想う [日記]

 視点を変えると見えてくるものがあります。この「視座の転換」という手法に拠る詩を世に送り出したのが詩人吉野弘です。「二人が睦まじくいるためには 愚かでいるほうがいい」で始まる『祝婚歌』は、結婚披露宴の祝辞でよく聞いたものです。
 秋が深まり、時折冬の切っ先が見え隠れするようになりました。勤め先の窓からは蔵王連峰の北側が望めます。ついこの間までは、とりわけ笹谷峠から山形神室にかけて、夕暮れともなれば、燃えるような錦が山々を染め、つい見惚れておりました。
 今日はあいにくの雨模様、千歳山からホッカ山より奥には霧が立ち込め、錦の残照が裾野にわずかに見られるだけになりました。何とも物悲しい景色なのですが、遠くが見えない分だけ近くがよく見えます。いや、近くしか見えないと言った方が言い当ててるのかもしれませんが。
 秋から冬へ、今は足元を見るによい季節なのかもしれません。12月になれば、否応なしに「師走」となるのですから。今は「わたし」を取り巻く人たちに思いを馳せる季節なのだと思います。今までついぞ気にもしていなかった家並みが明るく見えています。・・・・仕事をサボリながら。

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2+2の4人兄妹でした [家族]

 50年も前の昔のことがよみがえりました。当時、わたしの家では、男の子と女の子の二人を預かっていました。共稼ぎのSさんの素直で利発な子どもたちでした。弟と共に、わたしたちは、二人の弟妹ができたことを悦んでいたことを思い出します。
 あれから50年、先日、「やましん川柳」にSさんの作品が掲載されたのを見つけました。早速父に確認し、手紙を書きました。数日後、Sさんの奥様から手紙が届きました。
 そこには、Sさんが脳梗塞で倒れられ、障がいと闘っておられること。二人の子どもも50代あたりですから、お孫さんも就職が決まったり、進学する大学が決まったりといろんなことが起きていました。
 昭和という人と人とが寄り添って生きた時代には、何とも言えぬ血のかよった思い入れがあるものです。その夜、まんじりともしない中、いろんなことが頭を駆け巡りました。
 Sさん夫妻も80歳前後かなとか。T男クンとT子チャンの二人はどうしているのかなとか。
 40年前に下金沢から城南町に移り住み、52歳で母が亡くなりました。その前年附属への転勤があり、以来30有余年、音信が途絶えていたのです。
 Sさんの奥様も喜ばれていたようです。それを知り、わたしはもっとうれしくなりました。ある時点での人と人とのつながりをたぐり寄せ、自分と同じような思いを共有できるということは、晩節一時を惜しむ生き方として大切なことのように思います。

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いちょうの葉っぱ、母と子 [教育]

 いつもと違い、ここ2,3日穏やかな日が続いている。お昼にざる蕎麦を食べ、ワイシャツにチョッキ姿で歩いていたときのこと。
 遠くから小さな女子がお母さんから手をひかれて歩いていた。その女の子が急に駆け出したと思ったら、突然しゃがみ込んだのである。そして、歩道にいっぱいに散らばる黄色いイチョウの葉っぱを1枚1枚ていねいに拾い始めたのである。
 すぐに制止の手が伸びてきたと思ったら、お母さんはその手を引っ込め、一歩下がって見守りはじめた。
 子どもの世界に接する大人の考え方の分岐点を見る思いがした。煉瓦色の歩道にまばゆいばかりの黄色、そして葉っぱを躍らせる適度な風、女の子にはうれしかったろうし、楽しかったろうし、何よりもきれいだったのだろうと思う。
 「きたないわよ。やめなさい!」すぐに出そうな言葉だが、お母さんはこれをためらったのだろう。
 やがて、手をつなぎ笑顔で二人は歩いていった。・・・白い秋がやってくる。

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