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奢る顔は見たくない [日記]

 憲法改正への動きが活発化している。9条に自衛隊を明記することをねらいながら、高等教育無償化をカップリングした首相案に焦点化されているのだが、そうなのだろうか。
 3分の2という「数の力」を感じる。同時に金太郎飴のように多様性を失った与党の「質の低下」を感じる。問題は、この数の奢りと失われた節度の中で、真っ当な憲法論議ができるのだろうかという疑問である。今朝の新聞では、憲法審査会のもどかしさから、自民党総裁は党内での独自の検討を命じた。
 こうした独断的行動が起きるのは、首相に権限が集中しすぎているからではないかと思ったのである。気になる条文がある。
 憲法第7条には、内閣の助言と承認により天皇の国事行為として行われる衆議院の解散がある。実際は、天皇は国政に関する権能を有しない(憲法第4条)のだから、解散権は内閣にあり、事実上、内閣の長である内閣総理大臣が解散権を握っている。この「内閣総理大臣の専権事項」「首相の伝家の宝刀」などといわれるものがあること自体、野党は尻込みし、与党は奢るのではないかと思うのである。
 なお解散には、内閣不信任決議案が可決された場合などの憲法第69条に基づく解散もあるが、1952年(昭和27)の吉田茂内閣の「抜き打ち解散」以降は7条解散が定着し、2014年(平成26)末時点で現行憲法下の解散23回のうち内閣不信任決議を受けた解散は4回のみということらしい。
 まさに、数の力に都合の良い状況ができあがっているように思う。合わせて7条も論議してもらいたい。二度と奢る権力者の顔は見たくないから。
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